BijaBlog

日本人と外国人が入り交じる職場で働いている外資系社会人の頭の中。Twitter: @gaishibija

よく考えるとものすごくやばいベネッセのマーケティング〜その1〜

ビジネスをする上で絶対に欠かすことのできない

「マーケティング」という活動。

大学ではマーケティング学科があったり、

書店に足を運べばマーケティングに関する書籍が

山ほど見つかる時代。

 

ほぼ全ての企業、または個人がビジネスを

するうえで必ず行っているマーケティングという

行為ですが、多くの企業がうまくいかず、

ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すのも

残酷な事実。

 

いくら理論を頭に叩き込んでいても、

いざ実際のビジネスになると思ったようにいかない。

このように悩んでいるビジネスマンならびに

マーケッターは多いはず。

 

僕も学生時代にマーケティングを専攻し、

現在もマーケッターの端くれとして

日々の業務に従事しているわけなんですが、

先日ベネッセのマーケティングについて

掘り下げる機会がありました。

 

ちょっと前に顧客情報が流出したとかなんとかで

大変だったようですが、

この企業はマーケティングを学ぶケーススタディとしては

かなり学びになると実感しました。

 

コトラー教授のマーケティング理論もいいですが、

やはりより実践に近いケーススタディの方が頭にすっと

入ってくるのではないでしょうか。

 

ベネッセという記事を通じて、

マーケティングとは何ぞやということを

掘り下げていきたいと思います。

 

 

まず、話を単純化するためにマーケティングに

必要な要素を挙げましょう。

 

4P (Product, Place, Price, Promotion)とか

4C (Consumer, Customer cost, Convenience, Communication)など、

マーケティングを勉強した方にはおなじみの用語が

ありますね。

 

最近はマーケティング3.0といって、

4Cがさらに進化しております。

※詳しくはググってください。

ようはより社会のためであるとか、売り手や

買い手の外のことも考慮したものです。

 

 

まあこんなのは参考程度でよくて、

マーケティングというのは単純化すれば以下の

要素しかありません。

 

1. 適切なタイミングで

2. 適切なユーザーに

3. 適切なメッセージを

 

届ける。

これができればいい。

 

たまたま見たテレビCMあろうが、

ランチしてたカフェで流れている音楽だろうが、

タイミング、ユーザー、メッセージの3つが

合致していればほぼ必ず刺さる

マーケティングとなります。

 

たまたま入ったコーヒーショップで、

なんか聴いたことがあるんだけど曲名が

思い出せないときありませんか?

その曲が仮に自分の好きなメロディだったら、

もう頭から離れません。

これは、過去に聴いたことのある曲(メッセージ)を、

適切なタイミングで、適切な人(あなた)

流し、訴えかけているのです。

 

その場でiTunesを開いて曲を購入するかもしれないし、

インターネットで曲を調べるかもしれない。

Shazamを使うかもしれません。

もちろん何もしない人も一定数いると思いますが、

強烈に脳裏に焼き付くはずです。

 

タイミング

ユーザー

メッセージ

 

この3つが重なれば、かなり強力な

訴求になります。

 

これを踏まえた上で、

次回の記事でベネッセのマーケティングが

いかにすごいか論じていきたいと思います。